1/ 2
http://www.jcr.co.jp
16- D- 0614 201 6 年 10 月 24 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
東日本旅客鉄道株式会社
(証券コード:9020)【据置】
長期発行体格付 AAAp 格付の見通し ネガティブ
■ 格付事由
(1) 国内最長の鉄道ネットワークを有する旅客鉄道会社。事業エリアは関東圏を中心に東日本を広く網羅して
おり、集客力が高い駅施設を活用した生活サービス事業を積極的に展開している。
(2) 首都圏における高密度の在来線ネットワークおよび利便性が高い新幹線が運輸事業の高いキャッシュフロ
ー創出力を支えている。引き続き強固な事業基盤を背景に、鉄道輸送人員は堅調な推移が予想される。生
活サービス事業では、駅施設や駅近隣の保有資産を活用して拠点駅を中心に商業施設、オフィスビルおよ
びホテルなどを展開しており、利益水準が高まっている。積極的な成長投資が計画されているものの、安
定した高水準のキャッシュフローを背景に、今後も有利子負債の削減は可能と考えている。なお、当社は
国内を中心に収益基盤を構築しており、格付は日本国のソブリン格付の制約を受けると判断している。以
上から格付は据え置き、見通しはネガティブを継続することとした。
(3) 17/ 3 期営業収益は 2 兆 8, 780 億円(前期比 0. 4%増)、営業利益は 4, 500 億円(前期比 7. 8%減)の予想で
ある。新 幹線大規模改修引当金の計 上による物件費の増加など が要因だが、過去最高益だ った 16/ 3 期
(4, 878 億円)に次ぐ利益水準を確保できる見込みである。17/ 3 期上半期の鉄道営業収入は北陸新幹線開
業初年度であった前年同期と比較して 0. 1%減にとどまっており、堅調に推移している。拠点駅商業施設
の改良、駅ビル建替えなどが計画されているが、投資額は営業キャッシュフローの範囲内となる見込みで
あり、引き続き良好な財務内容を維持できると考えられる。
(4) 19/ 3 期を最終年度とする 3 カ年計画では、営業収益 2 兆 9, 670 億円、営業利益 4, 980 億円などの目標が示
されているが、強固な事業基盤を背景に達成確度は高いと見ている。中長期的には横浜駅西口開発ビルや
渋谷駅街区開発などに加え、品川開発プロジェクトおよび羽田空港アクセス線などが計画されている。し
かし、今後も安定した高水準のキャッシュフローで吸収できる見込みであり、当社が将来の目標とする有
利子負債残高 3 兆円(16/ 3 期末残高 3 兆 2, 419 億円)は達成可能と考えられる。
(担当)上村 暁生・加藤 直樹
■ 格付対象
発行体:東日本旅客鉄道株式会社
【据置】
対象 格付 見通し
2/ 2
http://www.jcr.co.jp
格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2016 年 10 月 19 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:島田 卓郎
主任格付アナリスト:上村 暁生
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付関連情報」に「信用格付の種
類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http: / / www. jcr. co. jp)の「格付関連情報」に、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「鉄道」(2011 年 7 月 13 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 東日本旅客鉄道株式会社
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. 非依頼格付について:
本件信用格付は格付関係者からの依頼に基づかない信用格付である。国に対する信用格付である場合を除き、依
頼に基づく格付と区別するため格付記号の後に「p」を表示している。格付関係者からは、信用評価に重要な影響を及
ぼす非公表情報を入手している。
10.J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ
スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則
17g-7(a)項に基づく開示の対象となる場合、当該開示はJ C Rのホームページ(http: / / www. jcr. co. jp/ en)に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先